確定ロール
相手に選択権を与えずに、自分で相手の行動・心理を決めてしまうロールの事です。
たとえば…
【悪い例】
A:「ふざけるなよ!(去ろうとするBを殴りつけて倒す)」
C:「お前、俺の女にならないか(Dにキスする)」
E:「何だ、そんな呪いくらい。ほら、解けたよ(あっさりと解呪された)」
F:「あ!(とても素敵に笑ったらGに抱きつかれてしまった)」
H:「うん…(見た人が恋せずにはいられない笑顔で言う)」
Bはいきなり選択の余地もなく殴りつけられてしまいました。
Dは問答無用でキスされています。
Eの呪いも、ストーリーの要(例えば、PC的にその呪いを解く為に旅をしている、等)になっていたとしたら、いきなりその設定を壊してしまいます。
Gは勝手にFに抱きついた事にされています。
Hの笑顔をかわいいと思うかはお相手次第。恋するとは限りません。
このように、相手の事まで決めるのはマナー違反です。
同じ行動を次のように表記すると良いでしょう。
【良い例】
A:「ふざけるなよ!(去ろうとするBを殴りつけようとする)」
C:「お前、俺の女にならないか(Dにキスしようと腕を伸ばす)」
E:「その呪い。私なら解けるかも知れんな。さて…(解呪の詠唱を始め)」
F:「(にっこりと、Gの抱擁を期待する笑みを浮かべ)」
H:「うん…(と、恥ずかしそうな笑顔で言う)」
とすれば、Bはそのまま殴られる、逃げる、などの選択が出来ます。
Dは受け入れるか、かわす、などの選択が出来ます。
Eは、呪いが解けないと言う描写をする事で、PC性を維持する事ができます。
HやFの笑顔や動作を見た時の、行動や感想を見る側が決められます。
自分が描写して良いのは「自分の気持ち・自分の行動」まで。
「相手の気持ち・相手の行動」まで決めてはいけません。
その他、多いのが、万能PCにありがちな相手の設定・過去をいきなり見抜くという行為です。
【悪い例】
A:「(ちらりと見て)あぁ、天使ね」
B:「お前さん、実はエルフの血が混じっているね。匂いで判るんだ(ニコ)」
C:「君はあの村の出身でしょ?見ればわかるよ」
既知可のPCならむしろ歓迎するシチュエーションでしょうが、そうでない場合、これも一種の「確定」になります。
正体を隠しているのにいきなり言われたのでは、PCが台無しになってしまいます。
【良い例】
A:「(ちらりと見て)あなた、もしかして――(聖なる感じ。天使か何か?と首を傾げ)」
B:「お前さん、妖精の匂いがするんだが…気のせいかい?(少し、笑いながら)」
C:「ああ、君みたいな人がいる村の話を聞いた事があるよ。どこだったかな…(首を傾げ)」
とすれば、相手がその正体を隠したがっていた場合「気のせいですよ」と返す事も出来るでしょう。
PL発言可なら、PLとして行動を起こして良いか、尋ねてみてもいいかも知れません。
なお、「必ず当たる技」や「人間には絶対によけられない即死魔法」などと言うものも、問答無用で相手に(例え種族を限定していても)被害を負わせるため確定になります。
注意しましょう。
相手PCは、自分のPCの駒や引き立て役ではありません。
ただし、相手とツーカーだったり、雰囲気がそこの「お約束」状態であれば、このへんはケースバイケースになるでしょう(参照→確定の使い方)。
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提供元:PBC affinity