自由領域2
「屋敷」から◆黒が離界。 (11/10-03:52:45)
◆黒>(耳を塞ぎ、目を塞ぎ、現実からの逃避を望み、永遠に眠りの世界に閉じこもるという子兎の願いは叶えられた。代償として彼女が与えられたものは、停滞、堕落、“怠惰の闇”。深く口付けた首筋に赤い十字架の刻印が刻まれた。これが彼女の罪の証しとなるだろう。この胸に刻まれたものと同様に――) ……おやすみ、かわいい子兎君。いつか、君の闇が大きく美味しく育ち切ったその時は、君を迎えに来てあげる。それまで、ゆっくりと眠ると良い…。 (泣きはらした瞼閉じて、少女は帳の影の底へと転が地堕ちる様に落ちていく。深く、深く、誰にも邪魔をされない場所へ。時間が許す限り、怠惰と惰眠を貪り、夢の中だけが彼女の安寧の地となるのだ) (11/10-03:51:42)
◆黒> ――? (軽やかに舞い下りた舞台の上で、僅かにくぐもった小さな悲鳴を聞いた。声につられて机の下を覗き込めば、ガタガタと歯を鳴らしてうずくまる少女がいた。ああ、そうだ。あの哀れな子兎だ。黒はドレスが汚れるのも気にせず、その場に膝を付いてしゃがみ込む) 君、運だけは良いみたいだね? このショーの勝者は君だ。さぁ、顔を上げて、出ておいでよ。 (そう囁いて手を伸ばすけれど、子兎はいっこうに動かなかった。小刻みに震えて、真っ赤な目に涙をいっぱいに溜めて、哀れで愛らしい愛玩動物そのものじゃないか。ニンマリと口を歪ませ、テーブルクロスの帳の下へ、潜り込んで彼女と見つめ合った。) ……ねぇ、願い事を言ってごらん。どんな願いでも、叶えてあげるから…。君の、心の底からの願いをボクに聞かせてよ? (耳元で囁く甘美な誘いに子兎の目が揺れる。そうして――) (11/10-02:46:06)
◆黒>(階下で繰り広げられる醜い争い。武器を手にした少女たちは、単純な数の暴力で薙ぎ倒され、顔もわからなくなるほどに踏みつけられ、穢され、犯され、尊厳もなにもありやしない。残った大人達も、生き延びようと足掻き争う者、黒に刃を向けようとするも、足元の影から突き出した漆黒の槍に貫かれ崩れ落ちる者。最後の一人になるまでに、どれだけの命乞いを聞いただろう…どれもこれも在り来たりで、興味をそそられる物は一つも無かった。) ……やっぱり、彼とは仮契約にしておいてよかったよ。こんな退屈な見世物しか考えつかないんだから、センス無いよねぇ…。 (手すりに腰かけ、足を揺らしながら独り言を呟く。クスクスと嗤い声を漏らしては、虫の息だった男の呼吸が止まる音を聞いた。) (11/10-02:06:33)
◆黒>(籠の影からスルスルと伸びる茨が、少女たちを閉じ込めていた鉄の檻を捻じ曲げ破壊する。何が起きるのかと怯え震えていた彼女たちだったが、籠から出られるとなれば急ぎ飛び出して、近くで野次を飛ばしていた貴族の男にナイフを突き立てる。次々に襲い掛かる少女たちの怒りと恐怖は中々に美しく、呆気に取られていた観客たちも慌てて杖を振り回したり、部屋の隅に逃げ出したりと混乱を極めた。) ( 『や、夜黒様…! これはいったい……っ!!』 ) (ようやく声を取り戻した領主の問いに、黒は振り返らないまま言う) 言ったでしょ。つまらないって。僕さぁ…、自分は特別だって思って胡坐を掻いて偉そうにしてる人間って見てるとムカつくんだよね。所詮、お前ら人間なんて僕の家畜で玩具でしかないのにさ、なぁに勘違いしてるの? って感じ。だから、 (クルリと踵を返し、領主の胸倉を掴み引き寄せる。必死に振り払おうとしたが、少女とは思えぬ握力と腕力で、抗うことも出来ないまま) 僕を愉しませたいなら、まずは自分で踊りなよ。道化のようにさ…? (命乞いをする暇も無く、階下へと放り投げられた。領主の悲鳴が天から降り注ぎ、皆が顔を上げて固まった。肉の潰れる音だけが妙にはっきりと聞こえたとか) (11/10-01:09:00)
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