清聖の教会
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「清聖の教会」から◆少女風貌が離界。 (03/02-23:01:47)
◆少女風貌>【 少女風貌は次第に、時間の流れを忘れていった。指が鍵盤を弾くたびに、彼女はどこか遠くへと心を運ばれていくような感覚に捉えられていたのだ。教会内の空気が、音楽によって少しずつ満たされていく──…その音の中で、すべての孤独を忘れ、ただひたすらに音を奏でることに身を委ねていった。 】 ・・・・・・ 【 やがて、曲の終わりが近づく。最後の和音が響き渡ると、静寂が教会に戻る。少女はゆっくりと手を鍵盤から離し、目を開けるとオルガンの蓋を静かに閉めた。すなわち暗闇の中に静かに溶け込むように、彼女の演奏は終わったのだ。彼女はオルガンに向けてお辞儀をした。 】 弾かせていただけて感謝いたします。さて、引き続きお仕事を頑張りましょう。 【 そんな声を落とすと、彼女の姿は輪郭を失ってゆき、演奏と同様に解けるように消えていくのだった。 】 (03/02-23:01:40)
◆少女風貌>【 軽く指を動かし、最初の音を弾き始める。その音は静寂だったハズの教会の中に響き渡り、空気を震わせるように広がっていく。オルガンのパイプから発せられる音は、どこか温かみを持ちながらも、軽やかな余韻を残し、静寂の中に浸透していく。少女風貌の指が鍵盤を滑るたびに、音楽が生まれ、教会の広い空間にその楽しさを散らしていくのだ──…夢中で鍵盤を叩き、心の中のメロディーを織り成していく。音の波は、空間の隅々に届き、壁に反射してまた戻ってくる。教会の荘厳な雰囲気の中で、オルガンの音色は時折優しく、時折力強く響いていた。 】 (03/02-22:51:28)
◆少女風貌> 【 薄闇に包まれたオルガンが、どこか懐かしく、孤独な存在としてそこに佇んでいる。他の調度品と同様に、オルガンの木製の表面も、年月を重ねたことを物語るかのように、わずかに擦り傷が残っていた。 】 もうその記憶もございませんが・・・やはり私は、音楽から離れられないのかもしれません。 【 彼女はゆっくりとオルガンの前に座りその蓋を開くと、背筋を伸ばして手を鍵盤に置く。冷たい木の感触が実体化した手のひらに伝わり、指がその質感に馴染む。目を閉じると、心の中に音楽が浮かんでくるような気がした。 】 (03/02-22:44:46)
◆少女風貌>【 夜の静けさが、その冷たい空気ごと教会内部を抱擁していた。薄闇の中で、窓から月の光に差し込み、僅かに色彩を帯びている。天井は高く、星のように小さな光を点す蝋燭の火がその広がりを際立たせる。そして奥にはこじんまりとしたオルガンが、鎮座されていた。 】 ピアノではないのですね・・・ 【 ひっそりとあらわれた少女風貌をした死神がトーンを落とした声で、そのオルガンを撫でる──…教会内に漂う香木の匂いが、夜の冷たさと相まって、どこか神聖な気配を漂わせている。木製の椅子が整然と並び、ひとつひとつが長い時間を見守ってきたことを物語っているようだった。 】 (03/02-22:20:24)【PBC Affinity】