四紋楼閣について



時代背景

日本で言えば「平安〜明治前期」に当たります。
ガスや電気が発達していないので、電化製品や車、火炎放射器などはありません。
最も発達した一部地域で、ガス灯が少し見られる程度です。
火縄銃も少しありますが、高価なので、弓矢やクナイの方が良く使われます。
生活を支える素材は、木・石・金属が主流で、プラスチックやビニールはありません。


その1.気候

春夏秋冬の移り変わりに豊み、季節ごとの祭りも多く行われています。
身近な自然を楽しむ「風流」と言った感覚もあり、季節感を上手に取り入れた生活の様子が各地で見られます。


その2.情景

「へい旦那、どちらから? …そいつぁ遠い所からおいでなすった。さあさ、奥へお上がりくだせえ」───〔宿屋の親父〕

建築物の大半が木造で、屋根は瓦、わらぶきなどが主流です。
田園では稲が実り、馬に乗って移動する侍や、牛車に乗って移動する高位者の姿も見られます。
夜には行灯と十手を持った見回りが道を巡りますが、その目の届かない所で辻斬りなどが起きる事もあるようです。
街の外に続く道では飛脚や旅人が安全を願う地蔵や、祠を見かける事もあるでしょう。


その3.衣食住

「墨を切らしてもうてねえ。ついでだから、呉服屋にも寄ろうかと思ってね」───〔若い女〕

住居から日用品に至るまで、紙、木がその素材の大半を占めています。
筆記用具は主に墨と筆。住居の仕切りとしては、障子、屏風、ふすまなどが使われています。
衣類は着物が中心で、冬の食料として漬物や干物も作られます。
また、豆を原料とした調味料や食品が、非常に多く見られるのも特徴です(味噌・醤油・納豆・豆腐・油揚げなど)。

その4、医療

治療は主に、生薬や神通力、陰陽の力に頼る事になります。
ただし資金がかかる為、山野で採れる物を利用した民間療法の方が、一般的には良く知られています。


その5、武器・防具・戦闘

刀、槍、鎖帷子《くさりかたびら》など、切ったり刺したりする事に特化した武器と、それに対応した防具があります。
特に刀に関しては、他の文化には見られないほどの切れ味を誇ると言われています。
近代銃などの、複雑な機構の武器は存在していません。


その6、組織

社会には、数々の集団・組織・機関があります。
現代で言う法組織と、その逆を行く裏組織などは、おおむね以下のようになっています。

◇法を守る組織◇

主に奉行所を筆頭に、6階層に分かれています。
なお、実際のロールではあまり厳密に考えず、その場の雰囲気優先で楽しんで下さい。

奉行所・与力・同心=奉行所がトップ。その下に同心を指揮する与力がおり、同心は岡っ引を指揮する。いずれも武家。
岡っ引・手先・下っ引=岡っ引きが実際に犯人を捕まえる。部下として聞き込みや下調べ用の手先がおり、さらにその部下として下っ引がいる。いずれも民間。

◇裏組織◇
忍《しのび》の一族=必ずしも悪では無いが、表に出せ無い暗殺などを行う事がある。

その他にも、数え切れないほどの「組織」があります。
ただ、表社会、裏社会どちらでも―――
あまりにも奇抜な存在や、強すぎる存在は嫌われる傾向にあります。


その8、異種族・異能編

四紋では妖怪が、その存在を認められています。
ただし、必ずしも友好的と言う訳でも無く、畏怖や差別の対象となる事も珍しくありません。
また、妖怪と同等か、それ以上に他民族が特別視される事もあります。