陽炎紅都について



時代背景

日本で言えば「江戸時代頃」に当たります。
ガスや電気が発達していないので、電化製品や車はありません。
飛び道具は銃では無く弓やボウガン。生活を支える素材は、木・石・金属が主流で、プラスチックやビニールはありません。


その1.気候

乾燥しているために昼夜の温度差が激しく、昼は灼熱、夜は極寒の極端な気温となります。
都の周囲はほとんど砂漠ですが、短い雨季の間だけは、川に水が溢れ草花が大地を彩ります。


その2.情景

「ようこそ、はるばるいらっしゃった。
大丈夫、ここには水もあるよ。もちろん、夜になれば賊も出るがね」───〔宿屋の爺〕

オアシスの水が街全体に引かれ、農産物はナツメ、オリーブなどの乾燥に強い物が中心です。
広場には旅の商人が集い、武器や香辛料などを売る市が開かれている事も。
ラクダや地竜などが馬に代わる、荷役や乗り物の役割を果たしています。


その3.衣食住

「どうだい、この新しいスパイス! 今なら安くしとくよ!」───〔ターバンを巻いた商人〕

衣類は、日差しや、砂を含んだ風を避けるために全身を覆うようなものが一般的です。
目元などを保護するために、ターバンやベールの着用もよく見られます。
食料は香辛料を使った料理が多く、腐敗や乾燥を防ぐために脂が大量に使われる事も珍しくありません。
民家は砂嵐などを避けるために、窓が小さく、平たい構造の建物が多いのが特徴です。
重宝される燃料は高級なものでは動物の脂、下層の間では家畜の糞で、火を焚くのはオーブンや釜が一般的です。


その4、医療

民間医療や、魔法に頼る事が多いでしょう。
砂漠に生息する生物や、薬草などを干したものも薬として扱われます。


その5、武器・防具・戦闘

武器や防具も布や革、金属などから作られ、自分の手で扱うものが一般的です。
銃などの複雑な機構の武器は存在していません。


その6、組織

社会には、数々の集団・組織・機関があります。
現代で言う法組織と、その逆を行く裏組織などは、おおむね以下のようになっています。

◇法を守る組織◇
護衛隊=国家レベルの警備組合。
自警団=民間の警備組合。
寺院=人助けなどを信念とする機関。薬草の取り扱い、学校や病院なども兼ねる。

◇裏組織◇
盗賊ギルド=偵察や暗殺を行う非合法組織。
闇の神殿=邪教徒、と呼ばれる集団が集う機関。

◇その他◇
砂族=旅人や商隊からの強奪で生活の糧を得る民族(民族であり、機関ではありません)。

その他にも、数え切れないほどの「組織」があります。
ただ、表社会、裏社会どちらでも―――
あまりにも奇抜な存在や、強すぎる存在は嫌われる傾向にあります。


その8、異種族・異能編

異国の人々よりも珍しいものですが、亜人種、獣人などもその存在を認められています。
ただし、それらの種族が、畏怖や差別の対象となる事も珍しくありません。


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